SHQD(Self-Sealing High Flow Quick Disconnect)
AIデータセンターなどの台頭により、DC設備の電力消費が増大する中、高発熱サーバーの冷却効率を向上させる直接液冷(DLC)技術の採用が進んでいます。従来の空冷方式と異なり、CPUやGPUなどの発熱部品に冷却液を直接供給するため、多くの熱をより迅速に除去できます。
SHQDは、CDU注)とマニホールド(分配管)間において、高流量、低抵抗の液体冷却を可能にする大口径バルブ付きコネクタです。双方向ボールバルブ機構により、高流量に対応可能で、且つ接続解除時の液漏れを双方向で遮断します。
アンフェノールのSHQDコネクタは、航空宇宙グレードのシール性を備えており、高い安全性と信頼性を実現します。バルブ、ねじ止めなど多様な接続方法に対応しており、ライトアングル、中継タイプなどの形状も提供します。
注)CDU(Coolant Distribution Unit)は、液体冷却システム全体の冷却液の流れを管理し、熱を外部に放散する直接液冷(LDC)の中核的な設備
仕様
- シェル材質:ステンレススチール
- シール材質:EPDM(エチレンプロピレンゴム)
- 使用圧力:0~1MPa
- 安全圧力:2MPa
- サイズ:2 inch
- 使用温度範囲:-40℃~+85℃
- シール方式:双方向ボールバルブ構造
- 嵌合耐久性:1000回 Min.
- 定格流量:800 L/min
- 安全性を高めるインターロック機構