防爆コネクタとは

(1) 防爆とは

防爆とは、爆発又は火災を防止することです。爆発や火災は、次の図式で発生します。

発火源　＋　可燃物　＝　爆発・火災

従って、爆発や火災を防ぐためには、発火源と可燃物の両方、もしくはどちらか一方を完全にシャットアウトすれば良いことになります。しかし、現実には、爆発性ガスや引火性液体を業務上取扱う工場でも日常的に発火源は発生しており、これを完全になくすことはできません。

そこで、発火源が周囲の爆発性ガスに漏れないように保護したり、爆発性ガスの侵入を防止したり、爆発性ガスと共存しても発火しないようにする必要があります。多くの場合、発火源は電気設備になります。

つまり、可燃性ガスなどを取扱う工場では、使用する電気設備の構造や設計に工夫を施し、電気設備が原因となる爆発や火災を防止することが重要になります。

-　耐圧防爆構造(d): 容器が、その内部に侵入した爆発性雰囲気の内部爆発に対して、損傷を受けることなく耐え、かつ、容器の全ての接合部又は構造上の開口部を通して、外部の対象とするガス又は蒸気の爆発性雰囲気へ引火を生ずることのない電気機器の防爆構造
-　安全増防爆構造(e): 通常の使用中には、アーク又は花火を発生することのない電気機器に適用する防爆構造であって、適度な温度上昇の可能性に並び異常な火花の発生の可能性に対して安全性を増加する手段が講じられた電気機器の防爆構造
-　無電化デバイス(nA): 通常運転時に発火源になり得るアーク又は花火が発生するリスクを最小限にするための構造のデバイス

ATEX指令　ゾーン1-llC　認証コード 03ATEX1101X
CENELEC規格：
- 保護構造　IP68-8
- 防爆性能　プラグ＋レセプタクル　EEx d llc T6
  　　　　　プラグ＋パネルマウントレセプタクル EEx de llc T6
UL・CSA規格1682に適合
絶縁耐力1800V、耐熱性397℃の硬質陽極酸化処理されたアルミ削り出しのシェル
最大300PSIの気密性、125℃での継続動作、塩水噴霧300日
耐油、耐酸、耐アルカリ性
二条ねじによるスムーズな嵌合離脱
アルミ切削の耐環境防塵キャップ付き
プラグ及びケーブル中継レセプタクルはEX仕様ケーブルグランド付き
半田・圧着・気圧端子
ワイドなケーブル径に適合(3.4～84mm)
8種類のシェルサイズと1芯から143芯まで豊富なインサート配列
大電流に対応可能（最大500A）
RoHS対応可能

ATEX指令　ゾーン1-llC　認証コード 07ATEX1229X
CENELEC規格：
- 保護構造　IP68-8
- 防爆性能　プラグ+レセプタクル　EEx d llc T6
  　　　　　パネルマウントレセプタクル単体
  　　　　　（セメントで固定）　EEx de llc T6
IECEx・AEｘ認証取得
高抗張力強化アルミニウム
耐熱性397℃の硬質陽極酸化処理されたアルミ削り出しのシェル
耐油、耐酸、耐アルカリ性
アルミ切削の耐環境防塵キャップ付き
プラグ及びケーブル中継レセプタクルはEX仕様ケーブルグランド付き
加工が簡単な圧着端子
信号、電源、同軸、光ファイバのハイブリッド構成が可能
RJ45,USBインターフェース使用で、1000Base-T、USB2.0接続可能
7種類のシェルサイズ、2芯～79芯、コンタクトサイズAWG8～22Ｄの豊富なインサート配列
RoHS対応品