光コネクタ接続方式の比較マトリックス

今日、光と光を接続する技術は、2つの方式が主流です。物理的接触方式(PC: Physical Contact)と拡大ビーム方式(EB: Expanded Beam)です。PC方式は、光ファイバ同士を直接突き合わせる方法で、バットジョイント(Butt Joint)とも言います。SC、LC、MTコネクタなどが産業界に広く普及しています。一方、EB方式は、光ファイバ末端のレンズによって光線を拡大する方法です。この場合、光信号は自由空間を伝達します。

どちらの方式にも一長一短があります。下表を参考に、用途に応じて適切な光接続方式を選択してください。

  物理的接触方式(PC) 拡大ビーム方式(EB)
物理的接触方式(PC) 拡大ビーム方式(EB)
比較項目 マルチモード シングルモード マルチモード シングルモード
挿入損失
反射損失
嵌合耐久性(目安) 500~2,000回 500~5,000回
洗浄の容易性
波長帯域 ×
塵埃への耐性 ×
水、湿気への耐性 ×
耐振動、衝撃
現場での補修性 ×
コンタクトの密度
コスト(目安) 100% 110% 140% 160%
主な光コネクタ M28876, CF38999, MT38999, NGCON, ARINC801, THDM, TFOCA-II® 4-Channel  TACBeam®, Lux-Beam,
TFOCA-XBT4®, CTOS,
AXOS-E

× = 劣る  △ = 平均  〇 = 良い   = 大変良い

耐環境型光コネクタの選定の手引き
光コネクタのページ
光コネクタの物理的接触方式と拡大ビーム方式(英文)
アンフェノールの光コネクタ一覧(英文)