バッテリー用FPC
EV/HEV用バッテリーパックにおいて、従来のケーブル配線から、FPC(フレキシブル基板)への置換えが進んでいます。小型、薄型、軽量化、高密度化だけでなく、狭小スペースや屈曲部への接続も可能になるため、配線の自由度が高まるほか、ばらつきが発生しがちなケーブル配線では困難な共通の仕上がりを実現でき、品質の安定化が図れます。
アンフェノールは、主要なバッテリーメーカ、OEMメーカ向けなどに豊富な採用実績を有しており、お客様の仕様に応じて、センサ、コネクタ、バスバーなどを実装した一体型の超薄型FPCモジュールなど、多機能なFPCアセンブリを提供しております。
ガーバーデータなどお客様の要求仕様をお伺いし、最適なFPCソリューションを提案いたします。
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FPCの利点(ケーブル配線との比較)
FPC | コストインパクト | ケーブル配線 | |
---|---|---|---|
組立 | 統合されたデザイン 高効率の組み立てが可能 |
人件費の削減 | 煩雑でかさばる 組み立てミスが起こりやすい |
信頼性 | 信頼性が高い 銅やアルミは可鍛性に優れた素材であり、はんだの脆化がない。 |
再加工コストの削減 | 信頼性が低い 接続部の破損リスクがある |
熱放散について | 銅とアルミの両方が放熱性に優れた素材であり、平板状の導体は表面積が大きいため放熱性に優れている。 | バッテリーパックの出力効率の向上 | 熱放散が悪い 被覆により放熱性低下 |
重量 | 軽い | 電力密度を高め、パックや車両の総重量を減らす。 | 重い |
回路設計 | 省スペースで組み込みが容易な設計 | 省スペース、プロセスコストの削減 | 複雑で他の部品との統合が難しい |
その他:ケーブル配線の場合、ケース組み込み時にワイヤを挟み断線させる事故が発生するリスクがある